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現地レポート

【記事】農業現場におけるデータ活用に関する研修会が開催されました。

近年、ドローンによる空撮写真や衛星画像、ほ場の生育や環境データを農業経営に活用しようとする農業者が増えています。一方で、取得したデータを適切に活用できないという声も農業者から聞こえています。

このため、12月14日から15日にかけて、石川県地場産業振興センターにおいて、いしかわ耕稼塾の研修生や県内農業者、行政職員を対象に、テラスマイル株式会社 代表取締役の生駒 裕一氏を講師として、「農業現場におけるデータ活用」に関する研修会が開催されました。

研修会では、ハウス内環境のモニタリングデータを活用し、栽培管理を適正化することで、ピーマンの収益向上に取り組んだ事例が取り上げられました。この産地では、若手生産者がデータを分析するグループを作り、栽培管理に関する意見交換や手法の提案を行うことで、取組みを開始して4年後にグループの平均単収が、取組前の1.5倍に増加しました。その他にも、気象と出荷データに基づいて2週間先の出荷量を予測し、小売店への有利販売につなげた事例なども紹介されました。

また、売上やコストの予測値に基づいて経営課題を整理する実習も行い、生産現場におけるデータの活用に関して、多岐に渡る内容を学ぶことができました。

参加した農業者からは、「栽培・出荷の計画や調達を、感覚やメモではなく、データで管理して見える化したい。」、「情報を活用し、経営に活かしたい。今までの感覚的な農業ではなく、目標を明確にして営農していきたい。」などの感想が聞かれ、取得したデータを営農にどのように活用すべきかということに対し、理解を深めました。