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【記事】水管理システムの効率的活用に関する研修会を開催しました。

 11月12日(火)に「スマート農業技術活用研修会 ~収量・品質向上と省力化!水管理システムの効率的活用~」を開催しました。水管理システムは水位や水温を自動で測定して遠隔でモニタリングするものから、給水・排水を自動化するものまで様々な機種があり、ほ場の水管理作業を省力化するスマート農業技術として注目されています。一方で、農業者からは色々な機種がありどれを選んで良いのか分からない、導入事例を聞いてみたいという声も多かったことから、石川県農業法人協会と共催で水管理システムの研修会を開催しました。

 冒頭では、石川県農業法人協会 副会長の林浩陽氏より、「水管理システムいろいろ試してみた!」というタイトルで事例発表が行われました。自社のほ場で4社の機器を使用したところ、見回り時間が省力化されただけでなく、自動給水によって水温が低下したことで高温障害が軽減され、収量が増加したという結果が報告されました。各社製品にそれぞれ特徴があるので、自社の経営に合った製品を導入するのが良いとお話しされており、参加者は、実際に使用している農家の生の声を聴く貴重な機会になっているようでした。

つづいて、農研機構 農村工学研究部門 水理工学研究領域 水利制御グループ上級研究員 人見忠良氏より「ICTを活用した効率的な水管理について」というテーマで基調講演をいただきました。講演では、土地改良区が管理する農業水利施設に配水管理システムを導入したことで電気料金が3~6割削減された事例や、遠隔監視によりポンプ動作確認や見回り点検作業が省力された事例について報告されました。

 最後に、水管理システムに関する技術シーズをもつ7社から、技術紹介のプレゼンテーションが行われました。会場にはメーカーごとに技術展示ブースを設けており、参加者は様々なメーカーと直接話す機会を得ることができ、導入の参考となっているようでした。

 当日は現地参加者約60名に加え、埼玉県スマート農業普及推進プラットフォームを通じて、オンラインで約40名、合計約100名の参加者があり、多くの農業者の方が水管理システムについて「知る」ことができる研修会となりました。

 水管理システムを準備いただいたプラットフォーム会員メーカー、研修会の開催について広く参加の呼び掛けをいただいた埼玉県スマート農業普及推進プラットフォーム、石川県農業法人協会の皆様、関係者の皆様のご理解とご協力により有意義な研修会の開催ができました。改めて感謝申し上げます。

 今後も、「いしかわスマートアグリプラットフォーム」では、「知る」「繋がる」「試す」「拡がる」をテーマに、様々な取組を実施・発信していきます。